現在と過去が融合してキャラクター化した天下統一スマッシュ

スマートフォンのおかげでデジタルがうんと身近になりました。以前はPCの前に座っているとき以外は、現実空間とネット空間ははっきりと峻別されていたものです。しかし、スマートフォンを持ち歩くようになってからというもの、私たちは常にネット空間とリンクしています。今や私たちの物理的身体の傍らには常にネット空間への入り口が開かれているのです。20世紀のSF映画で描かれていたような電脳世界の到来を思わせます。レトロフューチャー。憧れていた未来がやっと現実になったのです。

しかし、スマートフォンという偉大な機器が発明されたにも関わらず、そこに内包されるアプリはまだまだ貧しいものが多いように思います。とりわけゲームです。こんなにも現実空間と仮想空間の区別が曖昧になった時代において、どうしていまだに仮想空間に閉じこもるようなゲームばかりが開発されるのでしょうか?両者の境界線が融解したようなゲームが登場すればいいのにと思わずにいられません。しかし、そんなゲームが可能なのでしょうか?

そのヒントを、「天下統一スマッシュ」というゲームのうちに見出すことができます。「天下統一スマッシュ」とは日本全国津々浦々のご郷土名物をフィーチャーしたゲームです。歴史的な人物やモノ・コトがキャラクター化したゲームなのです。いわば歴史とゲームの融合です。そして、その「天下統一スマッシュ」が現在プロモートしているのが「宝探し」です。現実空間に隠されたお宝を、ネット空間に記されたヒントを頼りに探求するというイベントです。つまり、このイベントにおいては、現実空間と仮想空間が融合されており、参加者は両方の空間を行き来しながら、宝探しという目的を遂行せんとするわけです。スマートフォンが普及化した現在だからこそ可能になったようなゲームです。

もう仮想空間で仮想的キャラと戯れるだけのゲームは古いのです。これからはゲームに歴史を取り込んでいく時代です。それこそがスマートフォンのゲームが目指すべき方向性だと思います。「天下統一スマッシュ」のような、現実と歴史の区別が曖昧になったゲームが続々と開発されることを願ってやみません。