天下統一スマッシュはもっと良くなるはずです

天下統一スマッシュというスマートフォンゲームが流行しているそうです。47都道府県それぞれの独自の風土や県民性をキャラクター化したゲームだそうです。私は転勤族であって、行く先々で地域の特色を目の当たりにし、ときには戸惑い、ときには感心したりしてきましたので、こういうご当地ゲームにはついつい食指が動いてしまいます。

しかし、このゲームには不満がないわけでもありません。それぞれの県において抽出された特徴がどうも幼稚なのです。広島県は広島風お好み焼きちゃん?熊本県は加藤清正?佐賀県は大隈重信?これでは単なる郷土料理や歴史的偉人の前景化にすぎないではないですか。う~ん、もっと語るべきものが、それぞれの県にはあると思うのですが。例えば、広島県なら広島モダニズムでしょう。戦後の広島では独特の建築文化が花開いたのですが、それが広島モダニズムです。広島人が誇るべき広島の美学です。熊本県ならば天草陶石でしょう。天草陶石とは陶磁器の原料となる岩石ですが、その品質の高さはつとに有名で、あの有田焼の原料も天草陶石なのです。日本全国の陶石生産量の実に8割が天草陶石なのですから、これこそ熊本代表と呼ぶに相応しい名物なのです。それから、佐賀県といえばなにもましてまずは唐津焼でしょう。唐津焼といえば日本屈指の窯元です。佐賀の誇るスペルシャルなブランドです。大隈重信程度の歴史人なんて腐るほどいますが、唐津焼はオンリーワンです。唐津焼を差し置いて佐賀を語るなど許されないことだと私は思います。

天下統一スマッシュは良いアイディアで作られたゲームだと思いますが、少し現在の若者に媚びすぎているかもしれません。もっと若者の知性を刺激するような、教養あふれるキャラクターを形成すべきだったのではないでしょうか?戦国武将や明治維新の立役者などどうでもいいですよ。そんな連中を崇めるくらいなら、千利休や魯山人といった文化人にクローズアップすべきです。もしも天下統一スマッシュに続編があるのならば、是非とも文化や伝統を主役化してもらいたいと思います。